オリックス銀行カードローン審査の特徴とメリット・デメリットについてを専門家が書いてみました!
近年、インターネット専業のネットバンクの数が多くなっていますが、「オリックス銀行」もその一つです。
オリックス銀行(旧オリックス信託銀行)はオリックスグループに属しており、ネットバンクゆえに独自の店舗やATMを持っていません。そして、他のネットバンク同様、カードローンを展開していますが、自動契約機が無いため、申込はインターネットのみとなっており、電話申込も扱っていないのが特徴です。
オリックス銀行カードローンの商品内容
商品名 | オリックス銀行カードローン |
---|---|
ご利用いただける方 | 以下の条件をすべて満たす方
|
資金のお使いみち | 自由(ただし、事業性資金にはご利用いただけません。) |
ご契約期間 | 1年(原則として審査のうえ自動更新) |
ご利用限度額 | 最高800万円(10万円単位) |
貸出金額 | 1,000円以上、1,000円単位 |
利息の計算方法 | 付利単位1円とし、1年を365日とする日割り計算とします。 |
遅延損害金 | ご返済を遅延された場合は、お借入残高に対し借入利率+2.1%(年率)の遅延損害金がかかります。 |
担保・保証人 | オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社の保証が受けられる方を契約条件としております。(別途、保証料は不要。)その他に担保・保証人は必要ありません。 |
ご利用明細 | オリックス銀行ウェブサイトのお客さま専用画面でご確認いただけます。 |
お借入方法 | 下記(1)(2)いずれかの方法によりお借入れいただけます。 (1) お客さまご指定の口座への当社振り込みによるお借入 (2) 提携金融機関のATMによるお借入 |
ご返済方法 | 下記(1)(2)(3)いずれかの方法によりご返済いただけます。 (1) お客さまご指定の口座からの口座引落しによるご返済 (2) 当社指定口座へのお振り込みによるご返済 (3) 提携金融機関のATMからの入金によるご返済 ※ 一部、口座引落しにご利用できない金融機関がございます。ご契約時にご確認ください。 |
ご返済日 | 毎月10日と月末日のどちらかをお選びいただけます。 |
オリックス銀行カードローン審査の特徴
オリックス銀行カードローンの申し込み条件は下記の通りです。
- 申し込み時の年齢が満20歳以上69歳未満の方
- 毎月安定した収入のある方
以前までオリックス銀行カードローンの審査には年収制限がありました。前年度の年収が200万円以上ある人でなければ利用できませんでしたが、今現在は、原則安定収入がある方は申込み可能と変わりましたので、パートやアルバイトの人でも利用できることになっています。
年収制限が無くなったことによって、利用条件は他の銀行カードローンとあまり違いはありません。保証会社は以前オリックス・クレジット株式会社一社だけでしたが、年収制限を無くした時と同時に、新生フィナンシャル株式会社が保証会社に加わりました。
新生フィナンシャル株式会社は所得が少ないアルバイトなどを中心に保証をしており、オリックス・クレジット株式会社は高額の融資を中心に保証をしています。
オリックス・クレジット株式会社の保証審査が通らなくても、新生フィナンシャル株式会社の審査が通れば、保証会社が付くことになる為、以前より審査に関しては幅が広がったと言えます。
オリックス銀行カードローンのメリットはかなり多い!
オリックス銀行カードローンは、他のカードローンに比べてメリットになる部分が多くなっています。銀行カードローンは細かい規定などがありそうなイメージですが、今のオリックス銀行に関しては専業主婦への貸出NG以外、そこまで厳しい規定はありません。
事業性以外の資金使途は原則自由となっているので、幅広い利用ができる安心の銀行カードローンなのです。
他には無い魅力は業界トップクラスの下限金利1.7%!
オリックス銀行カードローンの金利は1.7%~17.8%となっており、下限金利(最低金利)1.7%は全てのカードローンの中でもトップクラスの低さになっています。ほとんどのカードローンの下限金利は4.0%~5.0%以下が多い中、オリックス銀行は1.7%となっており、フリーローンの中では他よりも低金利となっているのです。
【オリックス銀行以外の有名銀行カードローン金利】
銀行名 | 金利 |
---|---|
オリックス銀行カードローン | 1.7%~17.8% |
みずほ銀行カードローン | 4.0%~14.0% |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
三菱東京UFJ銀行カードローン | 1.8%~14.6% |
新生銀行カードローンレイク | 4.5%~18.0% |
楽天銀行カードローン | 1.9%~14.5% |
オリックス銀行で金利1.7%で借りるのは無理なのか?
オリックス銀行カードローンから金利1.7%で融資を受けるには、利用限度額700万円超800万円以下のコースとなります。仮にそのコースを利用できたとしても、金利設定は1.7%~4.8%になっていますので、必ずしも最低金利の1.7%で借りられる保証はないのです。
しかも、そこまで大きな金額になれば、審査は相当厳しいことが予想されますので、現実的に考えて、オリックス銀行から金利1.7%で借りることは非常に困難とも言えるのです。しかしながら、150万円超の金利は5.0%~12.8%の低金利となっていますので、借入額が150万円を超えるあたりから金利によるメリットは大きくなっていきます。
オリックス銀行カードローンの限度額と金利一覧
コース | ご利用限度額 | 借入利率(年) |
---|---|---|
800万円コース | 700万円超800万円以下 | 1.7%~4.8% |
700万円コース | 600万円超700万円以下 | 3.5%~5.8% |
600万円コース | 500万円超600万円以下 | |
500万円コース | 400万円超500万円以下 | 4.5%~8.8% |
400万円コース | 300万円超400万円以下 | |
300万円コース | 200万円超300万円以下 | 5.0%~12.8% |
200万円コース | 150万円超200万円以下 | |
150万円コース | 100万円超150万円以下 | 6.0%~14.8% |
100万円コース | 100万円 | |
100万円未満コース | 100万円未満 | 12.0%~17.8% |
※上記金利は2016年12月20日現在の金利です。
オリックス銀行口座は無しで借りられます!
ネットバンクの中には自行の口座の保有をカードローンの利用条件にしているところが少なくありませんが(イオン銀行・PayPay銀行等)、オリックス銀行では口座の有無は利用条件に入っていません。
その為、オリックス銀行口座を開設する必要は無く、銀行口座開設の審査も省けるので、審査時間は他の銀行カードローンよりも早くなっています。
みずほ銀行カードローン、イオン銀行カードローン、東京スター銀行カードローン、りそな銀行カードローン、住信SBIネット銀行カードローンなど。
PayPay銀行なら24時間キャッシングが可能!
オリックス銀行では振込キャッシングの振込先をPayPay銀行に指定すると、24時間365日※即時の振込が可能になっています。他の銀行の場合、平日15時以降と土日祝日は、翌営業日9:00~10:00に振込融資となりますが、PayPay銀行なら、15時以降でも土日祝日でも、※いつでも借入が可能となっています。
※即時振込サービスは契約後(カード発行後)、登録口座または振込専用口座にPayPay銀行を登録するこが条件になっています。
【オリックス銀行カードローンの振込時間】
振込先金融機関 | 曜日 | 受付時間 | 振込時間 |
---|---|---|---|
PayPay銀行宛 | 平日 | 0:15~23:50 | 即時 |
土・日・祝日 | |||
その他銀行宛 | 平日 | 0:15~8:40 | 即日9:00~10:00 |
8:40~15:00 | 即日 | ||
15:00~23:50 | 翌営業日9:00~10:00 | ||
土・日・祝日 | 0:15~23:50 | 翌営業日9:00~10:00 |
他行口座でも引き落とし指定口座可能!
口座の保有を条件としている銀行カードローンの場合(オリックス銀行は口座保有条件はありません)、返済における口座引き落としは自行の口座からしか受け付けていませんが、オリックス銀行では利用者の指定するどの銀行口座(ネットバンクは不可)からの引き落としにも対応してもらえるというメリットがあります。
オリックス銀行なら提携ATM手数料が終日0円で無料!
オリックス銀行のメリットは他にも、提携ATMの手数料が無料になっていることがあります。ネットバンクの中には手数料が有料になっているところや、無料で利用できる回数が限定されているところがあるため、すべて無料というのは、かなりお得になります。
しかも、提携台数は100,000台以上(2020年3月末現在)となっており、提携ATM手数料無料の種類もカードローンの中ではNo.1となっています。オリックス銀行カードローンなら、借入や返済に関して不満に思うことはまず、無いと言えるでしょう。
消費者金融の提携ATM手数料
【取扱い金額1万円以下】⇒借入時・返済時ともに108円
【取扱い金額1万円超 】⇒借入時・返済時ともに216円
消費者金融会社では、ほとんどが提携ATM手数料有料となっています。セブンイレブンに設置されている、セブン銀行ATMやローソンATMで借入・返済はできますが、1回利用するごとに手数料が取られてしまうのです。
ATM手数料は取扱い金額が1万円を超える場合、借入・返済どちらとも216円徴収されます。(借入時は次回返済時に手数料が優先的に差し引かれます)
1ヶ月に10回1万円を超える借入・返済をした場合、ATM手数料は2,160円にもなり、これは10万円を18%で30日間利用した場合の利息1,479円以上になるのです。
サラリーマンやOLの人は頻繁にコンビニを利用する人が多いと思いますが、コンビニATMを多く利用する人は絶対的に提携ATM手数料無料の銀行カードローンで借りた方がお得なのです。
オリックス銀行カードローンのデメリット
オリックス銀行のデメリットには銀行カードローンでありながら、最高金利が17.8%と消費者金融並みに高い点が挙げられます。
最低金利が1.7%と低く設定されていますが、初めての借入で最低金利が適用されることはほとんどないため、とにかく低金利で借入をしたいという方にはあまりおすすめできません。
また、会員サイトにログインするためのIDやパスワードの案内がカードと一緒に送られてくるため、それが届くまでは振込キャッシングの申込もできません。
他のカードローンでは、カードを受け取る前に、借入金を銀行口座に振り込んでもらえますが、オリックス銀行ではそれができないことも弱点になっています。
なお、オリックス銀行のホームページには借入診断のツールが無いため、事前に申込の可否を確認することができません。従って、すぐに正式な申込をするしかないため、融資が不可であっても、その記録は信用情報機関に登録されてしまいます。
オリックス銀行カードローンの総評
オリックス銀行カードローン | 金利 | 限度額 | 審査時間 | 即日融資 | 専業主婦 |
---|---|---|---|---|---|
◯× | |||||
スペック | 1.7%~17.8% | 最高800万円 | HP参照 | 不可 | 不可 |
星評価 |
オリックス銀行カードローンは銀行カードローンの中では上限金利が高くなっていますが、下限金利もその分低くなっています。一般的に50万円以下で借りた場合は上限金利の17.8%が適用される可能性が高いですが、オリックス銀行カードローンのメリットが出るのは100万円超の借入からとなります。
特に150万円を超えると、金利は5.0%~12.8%まで下がりますので、消費者金融と比較すれば毎月の利息も大きく軽減できるでしょう。
借入は審査が通れば、3日~4日程度でカードが届き、提携の100,000台以上(2020年3月末現在)の提携ATMが終日無料で利用できるのは大きなメリットです。
セブン銀行、ローソン、Enet、イオン銀行のコンビニ提携ATMは全て0円で利用できるので、借入・返済の利便性はカードローンの中でもNo.1と言えるほどです。
銀行カードローンでは保証会社の審査が通らなければ借入することができませんが、オリックス銀行では、オリックス・クレジット(株)と、新生フィナンシャル(株)の2社の保証会社がありますので、どちらかの審査が通れば保証会社が付くことになります。
1社しか保証会社が無いカードローンよりも、審査面で有利となっていることもおすすめの一つです。
オリックス銀行カードローンの総評は、即日融資を求めている人には向いていませんが、消費者金融で借りるよりも銀行で借りたい人や、提携ATMをよく利用する人、高額融資を求めている人、銀行口座を開設せずに銀行ローンを組みたい人などには、とてもおすすめのカードローンと言えます。
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